それは従者





「ああ 苦しかった!ったら今まで なにしてたのよ!?全く・・・
 でも助けてくれたからいいわ。さあ 行きましょう!」


に助けてもらったビアンカは、早速に説教だった。
は、何で助けたのに怒られるの?とビアンカに尋ねた所、
ビアンカは、なんとなく。という理不尽な理由を述べた。
そこがビアンカらしい、流石姐さん。


「・・・は無事かしら?さっき悲鳴が聞こえたってコトは、多分城にいるわよね・・・。
 どうやって入ったのかしら・・・」


悩みながら進むビアンカを追うように、も進むが、ふと気になったんで
墓に刻まれた文字を読む。


「・・・・の墓・・・」


なんか変だな・・・と思いながらも進むことにした。

















「キニイッタ、タベナイ。」
「・・・は?」


拍子抜けして思わず聞き返してしまう。
今確かに、骸骨達は気に入った、といったような・・・。
とにかく、気に入ってもらえたんだから色々質問してみることにする。


「ところで、あんたたちは何をしてたの??」
「モウスグリョウリクル、ダカラマッテタ」


料理って・・・あんた達が食べた料理は一体
何処へ行って、何処で消化されて、何処でエネルギーに変わるのよ・・・!
次々に脳内に浮かび上がる疑問を胸に無理矢理しまいこみ、次の質問。
レッツ開始。


「あんたたちの主はだれなわけ?できれば案内して」


この台詞は興味本位から。


「アンナイシマス、ツイテキテクダサイ」


突如敬語に変わった骸骨達を、特に気にすることもなくは言われたとおり
骸骨達についていくことにした。











「オヤブン、オモシロイヤツツレテキマシタ」

「面白いヤツ?様でしょう・・・?」
「ハイ、サマ。スミマセンデシタ」


すっかりの従者となった骸骨達は、の一言一言に忠実に従っている。
は、どうやら親分まで自分の手中にいれてしまおう。と思っているようだ。
本来の目的を忘れている。猫もどきを救う目的を。
このままでは、親分ゴーストもの従者になってしまう・・・。
一方、親分はそんなこと気づく筈もなく、久々の来客に心を弾ませていた。