がいい子になった。
というか爽やかな子になった。


































?ごめんね、俺が間違えてたよ。あれはスライムだね!ごめんごめん」
「い、いいわよ!別に!というかアンタ誰よ!」
「誰・・・って、の双子の兄のだろう?」


爽やかスマーイルで首を傾げる。マジでアンタ誰だ。
は恐怖に顔を引き攣らせ、ヘンリーにしがみつく。ヘンリーも状況が上手く飲み込めていないようだ。
事の始まり・・・は、少し前のことだ。





!?」


戦闘の途中、はブラウニーの攻撃を、まともに喰らってしまった。
それもこれも、戦闘中だというのに某双子は空を見上げて、雲を指差し
「あれはスライムだ!」とか「あれはメタルスライムだね」とか言い合っているのがいけなかった。





「バカね、メタルスライムとか言ってるのがいけないのよ。」


戦闘を終わらせて、ハハン、と声も出さずに倒れたを嘲りながらは羽根帽子を被りなおした。
ヘンリーがを抱き起こし、大丈夫か?と苦笑いしながら問いかけている。
は唸り声を微かに漏らし、顔を顰めた。


「仕方ない、街に戻るか?」


ヘンリーが再びを地面に横たえてに尋ねる。も賛成らしく、そうね。と頷き
ルーラの詠唱をはじめたときだった。


?ごめんね、俺が間違えてたよ。あれはスライムだね!ごめんごめん」


むくりと上体を起こし、申し訳なさそうな笑みを浮かべて謝る
二人は凍りついた。そして偶然か必然か、同じ事を思い浮かべた。


――――アンタ誰?


そうして、今に至る。




「あたしの兄弟にこんな爽やかな奴いなかったわ。」


ポツリ、を見つめて深刻気に呟く。それに同乗してヘンリーも


「俺の親友にも、こんな爽やかな奴はいないぜ。」


と、矢張りを見て呟いた。当のは、笑顔のまま不思議がるだけで発言はしなった。
はヘンリーを小突き、なんとかしなさいよ、と目で訴えるが、無理無理、と苦い顔をするだけだった。


「?どうしたの?俺、なんか可笑しい?」
「ええ、すご・・・「そんなことはないぜ!?」


「ええ、凄い可笑しい。」とがいおうとしたのをヘンリーが慌てて制し、無理矢理な笑顔を作った。
大変なことになりそうだ・・・・。ヘンリーは先を思って深く重いため息をついた。















〔アトガキ〕
いやー!みてて、この子誰・・・?とか思わず呟いちゃうような子に仕立てようと思ったんですが(どんな子
まあ、無理でした・・・。
実はこれのバージョンというのもあります。近々Upしようかしら。そいてビミョウに続くのかしらこれわ?(疑問系?
2005.9.13 神楽亜瑠