「ねえねえ、あたしたちの未来ってどんな感じになると思う?」


ブランデーを飲んで、上機嫌のが問いかける。
頬を上気させてにこにこと笑顔を絶やさないに、ヘンリーは可愛いなぁ。と思う半面
酔いやすいんだからそんなに飲むなよ。とも思う。







































「・・・とりあえず、が静かになっていることを祈るかな」


がため息と共に吐き出した言葉に、がカチンときたらしく空気ちゃぶ台返しをしている。
以外に乗り気なフローラが、指を絡ませてなにやら想像を膨らませている。


「きっと、わたくしとは今と変わらず生活してると思いますわ」
「あーそんな感じするわっ!じゃあ、あたしとヘンリーはどうなってると思う?」
「俺は、が笑ってると思う。」


律儀に挙手して意見を述べるに、ほー。とが感心したように呟く。


のくせに!たまにはいいこというじゃな〜い!」


ひゃっひゃっひゃっひゃ!と、びしばしの背中を容赦なく叩く。


「ヘンリーは泣いてると思う。の思うように使われて」
「たまにいいこというと思ったらそういうことか!兄さんよ!!!」
「まあね」


空気ちゃぶ台返しパート2発動。


「まあ、世の中は平和よね?あたしたちのお陰で!」


ふっふっふ、とブランデーを呷り、酒臭いと息を吐きながら平和な世を思い浮かべて
うっとりしている。


「俺は」


先ほどからずっと黙ってたヘンリーが不意に口を開く。
手元には、既に飲み干してある酒。まさかコイツも・・・


「この先ずっと、とラブラブだと思いま〜す!!!!」


きゃはっ☆とか意味のわからない声をあげてのことを抱き寄せる。
コイツも矢張り、酔っぱらいだった。ヘンリー夫婦は、実に酒に弱かったりする。

こんな、日常。